
タイミング療法
タイミング療法
「なかなか妊娠しない」と感じたとき、まず最初に試みるのが「タイミング療法」です。タイミング療法とは、排卵日を正確に予測し、その前後に性行為のタイミングを合わせることで、妊娠の確率を高める治療法です。
不妊治療の中でも最も体への負担が少なく、自然妊娠に近い形で妊娠を目指せる方法であることから、多くの方がこの治療からスタートされます。
まずは、排卵のタイミングを正確に知ることから始めてみませんか?
タイミング療法とは、排卵の時期に合わせて性交渉を持つことで、自然妊娠の可能性を高める方法です。排卵のタイミングは個人差が大きく、自分で予測するのは難しい場合もあります。当院では、超音波検査やホルモン測定を通して正確な排卵日を予測し、妊娠の確率が最も高い日をお伝えします。
妊娠の成立には、排卵された卵子と元気な精子が出会うことが必要です。卵子の寿命は排卵後およそ24時間、精子は女性の体内で約2~3日生きるとされており、この“受精のチャンス”は意外と短いのです。正しいタイミングを知ることで、妊娠への道がぐっと近づきます。
初診・カウンセリング
問診を通して、月経周期や妊活歴、生活習慣などをお伺いします。必要に応じて、基礎体温表の記録やこれまでの検査結果をご持参いただきます。
排卵日の予測(超音波・ホルモン検査)
経腟超音波によって卵胞の大きさを測定し、排卵のタイミングを予測します。
最適なタイミングのご案内
排卵日が近づくと、医師が「この日ににタイミングをとってください」と具体的なアドバイスをいたしますので、ご自宅で性交渉を行っていただきます。
黄体期のフォロー(必要に応じて)
排卵後のホルモンバランスに応じて、黄体機能不全が疑われる場合には、ホルモン補充(内服や座薬など)を行うこともあります。
妊娠判定
次の月経予定日以降に、妊娠判定を行います。陽性であれば妊娠初期の管理へ、陰性であれば次の周期に向けて再度プランを立てます。
タイミング療法は、1回で必ず妊娠するとは限りません。年齢や卵子・精子の状態によって妊娠率は異なります。一般的には「6回程度(半年間)」を目安に継続し、妊娠に至らない場合は次のステップ(人工授精や体外受精など)を検討します。
当院では、患者さまの年齢や卵巣予備能、治療へのご希望を踏まえて、個別に治療方針を立てています。
体への負担が少ない
ホルモン剤の使用を最小限に抑えられるため、身体的な負担や副作用がほとんどありません。
心理的負担が少ない
自然に近い方法で妊娠を目指せることから、治療に対する心理的ハードルが低く、夫婦で取り組みやすい治療法です。
通院回数が少なめ
排卵期に数回通院いただくことで済むため、仕事や家庭との両立もしやすいです。
治療費が比較的安価
体外受精などの高度生殖医療に比べ、経済的な負担が少ないのも特徴です。
基礎体温はあくまで「排卵した後」に体温が上がることで推測する方法です。正確な排卵日を知るには、医療機関での超音波検査が有効です。
排卵日がずれていたり、卵管や精子に問題がある可能性も考えられます。タイミング療法の前に基本的な不妊検査を行うことをおすすめします。
排卵日をある程度予測できれば、前後の2~3日の間でタイミングを調整することが可能です。クリニックではご夫婦のスケジュールも考慮してアドバイスします。
妊娠を望んでいるすべての方にとって、最初の一歩はとても勇気が要るものです。「治療」という言葉に抵抗がある方も少なくありません。ですが、タイミング療法は体と心にやさしい治療法。ご夫婦にとって自然に取り組める第一歩として、非常に有効な手段です。
当院では、排卵日の予測やタイミングの指導だけでなく、不安や悩みに寄り添いながら丁寧にサポートいたします。「そろそろ本気で妊活を始めたい」「まずはできることから始めたい」そんな方は、ぜひ一度ご相談ください。
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